設定運命黙示録
 
 
                  第五部
 
 
碇シンジ=このお話の主人公。この少年が中心軸になる話だと筆が進む。
その分だけテキトーなのだという説もある。十六話の中の「京都神事編」は実はあるサイトで・・・という噂もある
 
碇ゲンドウ=このお話の主人公の父親。でありネルフの総司令。冷血厳格な人柄で、実は内には熱い魂を秘めている・・・というのが王道なのだが。遠く離れた妻ユイとはどのような心の交流があるのか。別居しているわけでもないのだが。このお話では妻に先立たれた夫、というイザナギ・モチーフは背負わされていない。十六話終了時点の今のところ。
イザナギはホノカグツチを切り捨てて黄泉の国に入ったが、琴使いオルフェウスにもし赤ん坊がいたら冥界に潜っただろうか・・・・男という生物の本質への問いがそこにある。
庵野監督が父親になったらゲンドウのようになるのかしらん。はて。
 
碇ユイ=このお話の主人公の母親。「あの人にもかわいいところがある」という包み込むような愛情が世界に残されているかどうか、「どこかに信じていい部分がある」という大きな信頼が世界に留まっているか・・・・主人公の母親、というのは「世界の母」であることと同義なのかもしれない。「太陽と月と地球がある限り、大丈夫・・・・」こんなセリフを言えっていわれた声優さんは大変だったろうなあ。学生時代のあだ名は「丼勘定のユイ」。「京都守銭堂」の異名を轟かせた夫には最初、不倶戴天の敵のように(一方的に)睨まれていた。どっちが勝ったはいうまでもない・・・ですね。
 
葛城ミサト=仕事もいいけど、さっさと加持と結婚せえよ!という周囲の期待はともかくとして地位の向上とともにますます忙しくなった。当分は無理か。仲人は碇夫妻に頼むかそれとも野散須夫妻に頼むか・・・・どうか、最後には幸せな記憶を・・・・
 
加持リョウジ=今月号の少年エース。まるまる一話分の個人エピソード。取り扱い要注意人物とはまさに彼のこと。表と裏を鮮やかにきりわけられる。中学生くらいの男子が加持に会えば、たぶん「あんな兄ちゃんになりたいなあ」と思うんじゃなかろうか。
この話中ではあちらこちらへこき使われているのでアルバイトをするヒマもない。
 
惣流アスカ=で、ラングレー。北欧綾波編はあんなに長かったのに「南洋アロカ編」はすぐに終わった。そのかわり絵がもらえた、と思ったら北欧編ももらえてしまったので、なんだか負けたような気分がする少女。「南海奇皇ネオランガ」とタッグを組む、というアロハな企画もあったのだが、まあ、イレギュラー事件があったとはいえ修学旅行バカンスだったのだからしかたがない。「いい、仕事だから・・・・」
 
綾波レイ=惣流アスカの下なのは特に意味はない。冷たい無機質の幽霊団地で閉じこもって月の光を浴びているのが似合いなのに北欧まで足をのばし、ユダロンシュロスでの魔性の旅も経験してしまった、これで立派なツーリスト。にせものによる濡れ衣とはいえ美術館強盗という世界的犯罪者でもある。おまけに、使徒レリエルに憑依され心肺機能をサポートされる身である。早い話が「ウルトラマン」。七つ目アイで巨大綾波に変身したら・・・・まあ、ただではすむまい石龍。そのような無茶な展開に呆れてしまったのか、十七話ではなんと周囲の人間の総ての記憶を消して実家に戻ってしまう。
重傷の包帯を巻いてまだ戦おうとするその姿から、物語は始まったはず。
 
綾波レリエル=石龍的には語呂が良いので石龍的には気に入っている。彼女の行動こそがこのお話を貫通する。その目的ははや十八話で(早いかな?遅いかも)一部達成される。
困った時のレリエル頼みが出来るほどよく動く。よく食べる。よく遊びよく眠る・・・かどうかは不明。最後には渚カヲルと・・・・
 
渚カヲル=あれだけ人気があるくせに四号機を駆って戦うって話はほんとうに少ない。
単純な図式でいえば、渚カヲルのファンは女性・・・・女性はロボット戦闘シーンが好きくない・・・・ゆえに渚カヲルはエヴァで駆けない・・・・ということだろうか。謎。
 
洞木ヒカリ=なんかここに出してみたくなった。鈴原トウジや相田ケンスケらの登場がこれからズカーンと増える、というのはあるのだろうか。話が先に進めば一般市民の出番はなくなるのがお約束なのだが。逆らってズカーンと増やしてやろうかとも思う。わはは。
野郎のくせに、と気味悪がられるかもしれないが、洞木ヒカリと山岸マユミがショーウインドごしに店内の綾波レイの闇雪姫姿を見るシーンはけっこう気にいっている。家庭的な彼女らが見ることで、なんだか暖かみとちょっとの嫉妬のブレンドがいつも孤独なお姫様に灯をあてられたんじゃなかろうか、と。まあ、ほんとに男のくせに、なんだけど。
 
鈴原トウジ=相田ケンスケ・・・・いかん、おもわずイコールにしてしまった。
鈴原トウジはこれからフォースチルドレンとしてエヴァ参号機に搭乗するというのに・・・・だが本当にそうなるのか?親友殺しのモチーフは文学としては魅力的だが。
 
相田ケンスケ=写真は写るんですくらいしか写したことはないのだが、写真をとる話をかけたらいいかなあ、と思うこともある。弐番目に愛用のカメラを旅する碇シンジに託す。
 
山岸マユミ=ホームページ造りを趣味とする、なんとウェブマスターである。女王蜘蛛。
ちなみに2015年時点ではホームページ作りはすげえ地味な趣味に成り下がっている。
さらに本とアニメの狭間にある、古典なRPGも好き。、とこんな勝手な設定を付け加えてもいいのは、やはり彼女がセガサターン出身だから。最後にドリームキャストで何か出してくれないかなー。
 
霧島マナ=未だに謎に包まれている未解決事件「鋼鉄のガールフレンド事件」の首謀者。
WANTED DEAD OR ALIVE
 
日向マコト=三羽ガラスの飛行距離を一人で耐え抜いて、ようやくその働きに暖かい日の光、大幅ボーナスアップが待っていたのだが、第87タンパク壁異変の責任をとらされて大幅カット!!用意されていた美人で気だての良い娘さんとの見合いも見送られた。
 
青葉シゲル=「新世紀救世主伝説〜北欧の拳」の異名を取るに至ったマッチョキャラへの新路線を突き進んできた。もうロンゲとは呼ばせねえぜ!!が勝利時のメッセージ。
 
伊吹マヤ=伊吹商事元・社長。収支でいえば超大赤字を出した失格社長。
ネルフのオペレータにこだわる理由もなくなったが・・・・この先は。
エヴァ初号機の頭の中への情報保管サービス会社を開いて再び社長に。
 
武蔵野秋葉森・伊吹商事=橘エンシャ・・・秋葉森のあちこちにつてをもつ事実上のナンバー2。占い師だけあって人あしらいが上手い。二次天災前は弁護士だった。
 
祭門ライゾウ・チサト=イメージとしては「最終兵器彼女」のちせちゃん。プラス。「キャプテン・フューチャー」の「生きている」サイモン・ライト。市川雷蔵ではない。
 
ISDN回線男=ミスター不条理。元ネタは本人のいうとるとおり「電線マン」と、「逮捕しちゃうぞ」のストライク男。十六話がこれだけ長引かなかったら「ADSL回線男」への変身はなかっただろう。
 
赤木リツコ=なんだか忘れてたなあ、と思っていたらこの人を忘れていた。
魔法使いから賢者にクラスチェンジしたので、惣流アスカでさえ「あんたバカあ?」といえなくなった。迷える群衆の暴走を止めうる鋭い氷の制止声をもつ女。はっきりいって、人間を育てるのには向いていないタイプ。本物の卓越した才能をもっているがゆえに、孤独を感じていたが、伊吹マヤが会社をこしらえてまで駆け回って造り上げてきたソフトに始めて併走され、わずかに追い越される感覚さえ得て、風の冷たさを忘れることが出来た。もうマギはなにがあっても大丈夫、という安心感から緩んできただけ、という評もある。
 
野散須カンタロー=葛城ミサトが育ってきたのでそろそろほんとうの隠居を考え始めている。いつまでも年寄りの出る幕はないのう。なあ、冬月先生。
 
冬月コウゾウ=うっ・・・・・ネ、ネルフの副司令