一見(いちげん)さんいらっしゃいのコーナー
 
 

 
 
一見さん、というのはいわゆる人名ではなく、初めて会うひと、つまりこの石龍屋をはじめて訪れてくださった方のことです。人間誰しも必ず一見同士であり、あたりまえといえばあたりまえのことなんですが、わざわざこのような言い回しを使うのは、要注意、の意味であることが多いのが世間のならい。つまり、その敷居をこえれば中には複雑怪奇なルールが生きており、説明役がいなければどうにも理解しにくい空間。常連さん相手でことは完結売り物完売、一見さんお断り、なんて言い回しをされることが多いです。
 
 
ひとことでいえば<はじめに>のコーナーですな。
 
 
この石龍屋、表にドカン、とエヴァ小説をおいたきり店主は奥にひっこんでなんの説明もない。読みたいやつは読めばよい、てな態度で無愛想なかぎり。カウンタもなく、こんなところに他に誰が来ているのかも分からない。一括ダウンロードも人任せ、掲示板もなぜかバックアップと名乗っているものだけがある。普通ならば、これはやる気あるのか、ということにもなりますが、ここにはツテを辿ってきた方ならご存じのはず、ここの看板
 
 
「七ツ目玉」は、どえりゃー長い!
 
 
ということを。エヴァ小説の中でもおそらく五本の指には入るんじゃないかと。数えたことないけど。まあ、実際の書籍ですとシリーズものだとこの程度は普通ですし、紙と違ってパソコンモニタで読むとどうしても疲れて長く感じるのではないかと。この七つ目玉は「一太郎」で書いているのですが、その一太郎文書でまあだいたい十六、十七ページが限度です。それ以上は読むと疲れます。そんなわけでファイル数はけっこう多いです。話数でいえば、いんちきのよーに少ないのですが。
 
 
ともあれ、この何かと忙しい現代社会において、他にも楽しいものはいろいろとあるのに面白いのか面白くないのかよくわからないのにクソ長い小説など読むリスクなどおかせるものかと判断するのは当然の帰結。時間は誰でも24時間。かといっていきなり最新話を読んでみたり途中をつまみぐいしても・・・分かる・・・人もいれば分からない人もいるでしょう。
 
 
パソコンゲームなどは「お試し体験版」というものがあり、ちょいとやってみて面白かったら買ってちょーよ、という、その出来があまりに良すぎるとそれで満足してしまってもう買わない余は満足じゃ、みたいなおそろしい悲劇が起きたり・・とかするのですが、この石龍屋でもそんな「試食」コーナーをつくってみましょう、ということにしました。
 
 
まずは、試食の王道「あらすじ」ですね。デパ地下でのスジノコカズノコの試食を思い出したりしますが。まあ、ぼちぼちいこうと思います。
 
 
 
あらすじ
 
 
第一話「使徒、来襲」
 
 
西暦2015年、第三新東京市、そこに立つ少年、碇シンジ、となればもう展開は決まっている。使徒はサキエル、破れる戦略自衛隊、出番を得る特務機関ネルフ、そしてエヴァ初号機の初陣、とこう並べられたらもう読み飛ばすほかないであろう。ここで主人公碇シンジのキャラクターや立場、それから作者の描写力文章力を判定するところ。あらすじにわざわざすることないほどである。エヴァものとしていかにもたこにもなベーシックなスタート、こういえば事足りる。ただ、綾波レイは出てこない。
 
 
碇シンジの駆るエヴァ初号機は使徒に勝利する。だが、その直後、黒い月のようなものに呑まれ、左腕とアンビリカルケーブルを残して姿を消す。いきなりの主人公退場である。
 
 

 
 
「なんだこのあらすじは!」と驚かれる方もいらっしゃると思うので、七つ目玉が想定する読者層をあげてみると
 
 
1,テレビの26話と映画を見てだいたい内容を覚えている
2,エヴァ小説を飽きるほど読んでなお、物足りない気がする
3,愛とか恋とかにこだわらないけど、使徒戦がないと読んだ気がしない
4.オリジナルキャラクターの登場する違和感も飲みくだして大丈夫!
 
 
そんな、大食漢な方々に読んでもらいたいお話です。
 
 

 
 
もうひとつ、第二話のあらすじにいくまえに。
 
 
もしかすると、「スーパーロボット七つ目大戦」、この名前をさぐってやってきた方々もいらっしゃらないとも限らないので説明しておきますと、これは「おまけ」です。名前のとおりのバンプレストのゲーム「スーパーロボット大戦」の七つ目玉風味小説、のようなものです。当初は次回予告に「はずれ付きくじおまけ」というものをつけていたのですが、それに当たった景品として読めるようになっていたわけです。だから非常にさがしにくい上に石龍屋にはバラバラにおいてあります。それを探して読むのも一興だと思いますが、そんなのめんどくさい、という人は一括ダウンロード(最新版)の中にありますのでそちらの方が楽ちんでしょう。
 
 

 
 
 
では、第二話のあらすじ「見知らぬ逆さ吊り天井」
 
このタイトルでもう「なんじゃあこりゃ」で引いてしまう方もおられることでしょうが、初陣の責任をとらされて総司令碇ゲンドウが実際にこういう目にあう責め苦シーンはありません。だからとっても安心です!十八歳以下の方も安心して読んでください。
消えてしまった初号機とサードチルドレン、碇シンジの代わりとして派遣されてきたのはフィフスチルドレン、渚カヲル。主人公と惣流アスカをさしおいてこの速度の登場は他に類を見ないのではないかと。それだけピンチというわけですよ、てえへんなんです旦那。
経験の足りぬ葛城ミサト作戦部長の補佐となる作戦顧問の配置、七ヶ月間眠っていた綾波レイの覚醒など、タイトルに反して物語は走り始める。
 
 
第三話のあらすじ「鳴かない、電話」
 
間をあたえずにやってくる女性に嫌われる使徒シャムシエル戦。対するは覚醒したてで衰弱状態のままの綾波レイ。戦う前からコンディションの面ですでに勝負がついている感じであったが、案の定銃撃など通じず使徒の光るムチ攻撃にびしびしやられまくる零号機。
「負けたな」どころか「死んだな」レベルに追い込まれるその危機を救ったのは?
専用機がギリギリ間に合った渚カヲル・・・とかであれば女性読者はたまらんのでしょうが世の中それほど甘くない。ちなみに彼は赤木リツコ博士と同居になったり。
 
 
第四話のあらすじ「雨、逃げる水音」
 
雨の日が続く。なんとか使徒を撃退し一息つく武装要塞都市。そこで生きる人々。
雨の日が続く。そこで幻をみる人々。雨に映るスクリーンに碇シンジの幻を。
雨の幻。それは彼からのメッセージなのか。葛城ミサトは彼を待ち、ネルフは大捜索を開始する。
 
 
第五話のあらすじ「使徒、宣告」
 
雨の日にも使徒の来襲はある。てるてる坊主型の使徒、その名も「テルエル」(冬月副司令命名)。碇シンジ捕捉作業から手の離せない葛城ミサトの代わりに零号機の指揮をとるのは作戦顧問、野散須カンタロー。その手腕ははたして。ハゲ頭VSハゲ頭!勝負の行方はいかに。その外見に反して使徒は対武装要塞都市の恐ろしい能力を隠し持っていた。
 
 
第六話のあらすじ「JA最強」
 
第三新東京市に降り立った深紅の機体、エヴァ弐号機とセカンドチルドレン、惣流アスカラングレー。ギルガメッシュ機関、通称ギルで訓練を積んできた、いわゆるエリートパイロットである。しかし使徒との実戦経験も白星もなく、エヴァ初号機の<左腕>がみせるおぞましくも凄まじい戦闘記録に内心、恐怖を宿していた。その発芽を他人に見抜かれることさえ恐れてはじまる新生活。そんな中、民間企業の作り出した対使徒用戦闘ロボットジェット・アローン、通称JAとの模擬戦を命じられる。気安いエキジビションマッチのつもりであったが・・・・・JAには使徒殲滅業界の地図を塗り替えるおそろしい機能があった。
 
 
第七話のあらすじ「アスカ受難曲」
 
使徒ではなく人の造りだしたロボット、JAにまんまとしてやられてガツンと一発人生教えられるハメになった惣流アスカ。本人の気負いと周囲の期待が大きかっただけにその落差は激しい。しかし、使徒殲滅業界の激しい荒波は、そんな不調に苦しむ少女をさらに揉みくだし呑み込もうとする。
 
 
と、いうところで次の第八話のあらすじ・・・・に行く前に再読して確認して参りますのでもうしばらくお待ちを