設定運命黙示録

第四部




渚カヲルが帰国し、第壱話からすでに一年が過ぎて現在は十六話。
スケジュールの遅延を認めまくり、題名の源流を知る者すら殆ど
いなくなってしまったであろう、設定運命黙示録・第四部の開幕。




碇シンジ=本編の主人公。エヴァ初号機の専属操縦者・・に、つい最近襲名した、下手をすると親父のゲンドウよりも謎の多い中学二年生・・・・なのだが、それらしい雰囲気がぱーぺきに欠如しているためか、赤木博士でさえ最近考えてくれなくなった。
私生活にも謎が多く、特に霧島マナとの関係はどうなったのか、同居人すら分からない。そのへん、父親に似たのかもしれない。得意技は初号機オムレツ。


碇ゲンドウ=多忙なネルフ総司令。あまりに多忙なので二十話にてとうとう入院。


・・・・・・となってもおかしくないほど。そのせいか、謎の多い人物なのだが、部下たちはあまり気にしていない。


葛城ミサト=ネルフの作戦部長。加持リョウジとの関係はどうなっているのか、などというのを聞くのは野暮なこと。現在は非常時なのだ。しかし、友人が次々と結婚していくのを見て、焦りを感じてしまえるのだから、女性というのは大したものである。
また、使徒との作戦指揮をやらせれば天下一品。「ぜひJAの指揮をやってもらいたい」
と時田氏からのスカウト攻勢を退けることが出来るか!?


冬月コウゾウ=ネルフの副司令。ちょっとお茶目な冷血紳士。


赤木リツコ博士=もしかすると、このお話で最も苦労している女性。十五話でも苦労して十六話でも苦労して、おそらく十七話でも苦労して、以下同文。
あまりに万能で天才な科学者なので、語り合える科学者の友人すらいない。
十六話でギタギタにやられる赤木博士に誰かの手はさしのべられるのだろうか。


綾波レイ=ファースト・チルドレン。零号機専属操縦者。この少女だけは変わらない・・・・・ことがあり得るのかどうか。変わらないために変わる、ということ。
いずれ、もうひとりの綾波レイと最後の対話をする。



もうひとりの綾波レイ=読者の皆さんの大半が「実はもうひとりのレイは・・・・・・・・・なんだろう、へっへー」と言いたいのをガマンして下さっているだろう、食欲旺盛な少女。



惣流アスカ=ラングレーをつけた方が正解な、外国少女。パイロットという看板を背負って真摯に生きている、エヴァ弐号機専属操縦者。使徒には強いが、ジャンケンが弱い。


渚カヲル=エヴァ四号機専属操縦者。フィフス・チルドレン。パイロットとしての任を解かれ、直轄実験場の管理者に戻った。超多忙。知的生産性、人類全体への貢献という点を考慮すると世界でも五本の指に入るほどの有益に忙しい少年。
が、ネルフ第二支部にて行われるS2機関の搭載実験が、少年をその任からも解き放つ。




エヴァ初号機=もはやRPGの巨大ラストボス並の強さを誇る。戦う必要すらも既になく、来襲し・・・・ようとした使徒を「一睨み」で追い返してしまう。フォース・チルドレンの乗る参号機に一杯食わされるものの、結局は「最強の使徒」降臨まで負け知らず。


エヴァ零号機=制式型が出てきたのに、まだ使用されるプロトタイプのエヴァ。
しかし、可哀想だ、と同情には及ばない。冷静にして正確な綾波レイに使用され、実戦を重ねる度に集められたデータは一日の長、腕のいい職人技師たちに少しづつ完成に近づけてもらっているのだから。


エヴァ弐号機=制式型の宿命とはいえ、誰にも彼にも動かされてしまう、物語性に欠けるエヴァ。しかし、逆にいえば、乗り手を選ばない信頼性の高い、よいエヴァなのかもしれない。後期制式の後弐号機の方が基本性能がいいのは、まあ、仕方がないだろう。
悪い女の陰謀により、今ならAT・フレイムがオプションでついてくる・・・・


エヴァ参号機=ネルフ本部にやってくるのはこっち。いつになるのか不明だが、たぶん十八話くらいであろう。黒い機体で強そう。実際強い。乗り手も強いのだからこれで使徒に侵された日には手がつけられないほどに強い。完成直前に、事故か妨害工作か、バラバラに「爆砕」した、というとんでもない経歴をもつ。フォース・チルドレンはその光景を目前にした。エヴァの血の雨の降る中で。


エヴァ四号機=実験場に戻り、第三眼を填め直し、本来の機能と力を取り戻した。使徒戦でそれを用いることはとうとうなかったわけだが、戦闘用ではなく、管理用なのだから、それも良かったのかもしれない。


エヴァ伍号機=使徒サンダルフォンと相討ち。浅間山に果てる。おそらく縁起が悪いので「伍号機」という名称は永久に抹消。


エヴァ後弐号機=「強襲型」という、第三新東京市で用いられるエヴァとはまた一線を画した機体。「白銀十字架」という携帯用の兵装ビルをその身に備えている為、世界中どこででも戦えるという、敵に回すと厄介で政治色の濃いエヴァ。



加持兄弟=だんだんと出番が少なくなってきて、これからも少なくなるのであろう、ざんざんこき使われて重要な仕事をこなしているわりには報われることの少ない、ハードボイルドな男たち。海外への出張が多いが、チルドレンの休暇で影の男の王道、ボディーガードとしてまた出番がくるのか・・・・?


鈴原トウジ=地球防衛バンドのリーダーとして活躍・・・というか、苦労して一回り人間が大きくなった・・・かいな?。沖縄に修学旅行にいける。ライブにこれなかった妹にはデモテープを聴かせまくりであった。


相田ケンスケ=ひそかに、このお話で一番か二番目に「幸せ者」な位置をキープしている油断のならないメガネ君。鳴かぬなら鳴くまでまとう、マユミちゃん。
エヴァに乗らなくたって、幸せになれるさ。


洞木ヒカリ=かなり先の話になるが、家庭的なこの少女が、結婚して、子供が産まれたなら、どういう名前になるのであろうか。未来っぽく、「リニア」とか。余計なお世話か。
帳尻をあわすため、過去の話をすると、このイインチョーがいなければ、地球の平和は守られなかったであろう。


山岸マユミ=ふつうで、ちょっと暗めの文学少女。碇シンジ駆る初号機がまたしても街をぶっ壊すので、当分、引っ越す予定はないので相田ケンスケの幸福は続く。
あと、現在では、お琴や日舞をやっている程度に珍しくなってしまった、「ホームページ作り」が趣味。ほそぼそと自作の詩などを載せている。



野散須カンタロー=そろそろ隠居を考えている、元々、隠居状態の非常勤作戦顧問。
少し義足の調子が悪いので、製造元の北欧国へ旅行がてら視てもらうことにするかのう。
その後、ある縁から「メッサージュウ」という強力なニワトリを飼い始める。


霧島ハムテル=天性の「教授」。言うことにやたらに説得力があり、穏やかな顔をしながら、たいていのことは押し通してしまう知性の人。ほんとうは獣医になりたかった・・・・かも知れない。シベリアンハスキーを飼っている・・・・・かも知れない。


時田シロウ氏とJA二世号=「七ツ目玉」における「ボスボロット」・・・・・だったら、惣流アスカの立場がない。かといって「ライバルな好敵手」と呼ぶにも抵抗がオーム。
存在の位置づけの難しい、リアクター内蔵の危なっかしいロボット。「メタルギア」よりたぶん強い。実のところ、AT・フィールドを自前で発生可能なのだが・・・・。



オペレータ三人衆=青葉シゲル、日向マコト、伊吹マヤのこと。ここでバラしておくと、

青葉シゲルは実は・・・・・母親が三味線のお師匠さんで、本人もギターよりそっちの方が上手い。しかし、なまじ絶対音感など持っているため、逆に苦労した。

日向マコトは実は・・・・・ボーナスを「ナスビ段ボール十箱」でもらったことがある。

伊吹マヤは実は・・・・・・猫よりも犬の方がかわいいな・・・・と思っている。



霧島マナ=父親の方はあれだけ登場しているのに、肝心の娘の方がほとんど登場していない。よく考えたら無茶な話。「鋼鉄のガールフレンド事件」とはいかなる事件であったのか・・・・現在も謎のままである。碇シンジに入れ知恵をしてみたり、その存在はちらほらと伺えるのだが・・・・うーむ、まさに謎の少女である。得体の知れ無さはゲンドウとユイさんの関係に近いものがあるのか・・・・・とかく、この世は謎だらけ。