設定運命黙示録
 
 
                 第六部
 
 
碇シンジ=やっぱり本編の主人公。主人公であるからには、設定という人物背景もその運命行方も物語上で明らかになるわけで、いちいちこうやって裏で紹介しなくてもいいのである。というわけで、これで終わり。
 
綾波レイ=十七話で目あたらしい設定(しかも郷里まで)は出尽くしたので、これからは幸せになるか不幸になるかを追っていけばよい。ウルトラマンが好き、という趣味を勝手にこさえたので、ウルトラネタを出してもいいなー、と思うが話数的にそんな余裕はないだろう。レリエルの庇護から切り離され、ひとりになってしまってこれからどうするか。料理レベルは確実にあがってきていて、(レベル1・綾波式サンドイッチ〜レベル2・綾波式お好み焼き〜)この点においては努力をしない惣流アスカを凌駕している。
七つ目玉では、親もいれば祖母もいる、ふつうの(といっては語弊があるが)少女、ということなので郷里も考えてみた。やはり神戸以上にそれっぽいところは思いつかなかった。母親のノイ、というのはわりあいさくっと思いついた(というほど大層な名ではなし)のだが、父親のエン、というのが結構困った。ボヘミアンガラスストリートの大神円からもらった。ちょうど十七話だったし。名前つけに一分以上かかったのは久しぶり。
それでええんか?ええんです。わはは。
オリジナル使徒の募集に続き、綾波の怪人も募集してみたかった。
 
惣流アスカ=順当な並び方かどうか。セカンドなのに三番目。約束された人格を内封してこのまま育つのか。ギルガメッシュ・プログラムの発動を待つセカンドチルドレンの未来は。十四の頃に何を考えていたのか、その倍も生きてみれば覚えてもいない・・・のかどうか。実をいうと、登場人物の行く先が全て決まっている七つ目玉において、彼女だけがその行方が決まっていない。もし、それが決定したなら・・・・
 
葛城ミサト=前回の黙示録で、「最後にはどうか幸せな記憶を」などと書いてしまったおかげで、石龍が「必要とあればぎゃるげーもやってしまう野郎」だと一部にばれてしまった。しかも!こうやって六部に書いてしまったので、全部の人にばれてしまった。わはは。
そのわりには十八金領域にはぜんぜんいきませんなあ。ってああ、十八禁ですな。
摂理に抗い、生と死の狭間で・・・・・(最近の好み・鬼哭街ED)・不思議なことに、この手のゲームはけっこう主題歌がいいんですよねえ。
さらに不思議なことに、まるで葛城ミサトについて触れられずに終わっている。
 
赤木リツコ=子分の伊吹マヤが社長なら、会長か?メタ十七話「メトラバエルの赤い恋の糸占い」にて一生独身、という運命を告げられてしまった。この欄内でそれを否定することもたやすいが、あまり定住の家庭生活に向いている遺伝子をもっているとは言い難い。綾波レイと同じで、父親の名前でけっこう悩んだ。「赤木レンタロウ」にするか「赤木ルイコウ」にするか。結局は前者にしたのだが、理由はなんとなく滝廉太郎が頭に浮かんだから。かなり不条理だが、ネームセンスというのはこういうものだ。父親は生きているので、「父帰る」てなことになるかもしれない。第三新東京市・・・・この奇妙な都市を誰が造ったのか考えると、いつもわくわくする。エヴァがもし、特撮のように山奥の採石場でただ戦っているなら、その戦闘シーンは大いに興味が減衰することだろう。ウルトラマンの系譜であるのだと・・・血が騒ぐ。
 
碇ゲンドウ=妻のユイと会うことができ、しあわせのかたち。その代償は膨大なものになる。ロンギヌスの、槍。考えることがこれほどまでに違うのに、なぜこうもひかれるのか。
胸の奥に熱血を宿した鉄の男、では全くなく、まさしく影にして闇の男。碇ユイにさえ出会わなければ心地よい京都の闇の中で金勘定していたろうに。彼女がいないなら、彼女のいるところへもどってもよいのではないか。闇に住んでいた者が光の下へ連れ出されて考えるのはたぶん、このようなこと。世界で最も孤独でデンジャラスな単身赴任者。
ほんとうは「・・・私を司令と呼ぶな」とか言いたそう。だが、他に呼びようもないし。
 
碇ユイ=ユイさんはエヴァのテストパイロットなのであるから、「当然」エヴァに乗って戦ってもおかしくないわけである。が、あまりそのような話を読んだことがない。
それは、ユイさんの通常出る学園ものではエヴァがなく、エヴァのある戦闘ものではユイさんは死んでいるからであろうか。そのへんの中間をへろへろっと進んで十七話のようなことになりました。ちなみに、「あの姿」で第三新東京市に現れることはもうありません。ある人に実験着(プラグ)姿のユイさんの絵をいただいたのですが、これがかわいい。
文書つきでしたので公開できないのが残念。戦闘用と実験用への切替は仮面ライダースーパー1をイメージしてます。火を吹く赤心少林拳〜はがねを砕く〜・・・・それからあまり関係ないが、仮面ライダーSPIRITSは燃える!読めたら読むべし!
 
冬月コウゾウ=話数が進めば進むほど昔の傷がひろがるコウゾウ君。碇ゲンドウから「冬月」と呼び捨てにされたとき、教授、だの先生だのいう通常一般人の部分は切り離されてしまったのだろう。「人類の未来をつくらないか?」というのが殺し文句らしいが、形而上生物学とかをやっていた冬月氏にとってはお笑いであったろう。「〜の未来」の「〜」の部分を「タコ」とか「犬」とか「シーラカンス」とかに変えて見ればその意味が分かる。
河が水底から跳ね飛べば、そら河とは呼ばれまい。要は距離とスタンス。
どちらかといえば、過去の思い出を琥珀色の金庫にしまっておきたいだけのような。
 
山岸マユミ=・・・・いいんでしょうか? この位置で。いいんでしょうか・・・霧島マナさんよりも目だってしまって。いいんです。そう、あなたはマイナーの国の王女様。そのうちレトロの国から王子様が大槻ケンヂの顔してフラフープを回しながらやってくるわ。だーれも知らない、時代も世代も超越したそう、秘密兵器。なんだか演劇の登場人物の紹介みたいだ。石龍の思いつきをフォローするために単なる本好きの、夢見る少女じゃいられない。らいく・あ・はーどれいん。
 
レンジ・シンセ・ピカドウ・ニュイ・アスカロ=まともならば、「次世代もの」で、主役をはるべき碇シンジと綾波レイの子供たち。が、七つ目玉に次世代ものの予定はないので、夢まぼろしとなる。次世代ものはむつかしい。ただでさえ2015年は未来の話であるのにそれ以上の未来となると・・・・考えると石龍の頭がハゲそうなので。少子高齢化を気にしてのことか、子供の数が多いですねえ。実を言うと、シンジとレイの子供でレンジ、これをやってみたかっただけ。アスカだと、シンカに、マナだと卍(マンジ)に、マヤだとマシンになるという。ほんとか?
 
レリエル=困ったときのレリエル頼み、という言葉がある。なぜか使徒なのにリナレイ。蟻の穴から堤が崩れる、ではないが、碇ゲンドウらの口が堅い分だけこちらがべらべらと設定をしゃべりまくる読者の味方。どちらかといえば+調査員か?
十八話にでてくる使徒バルディエルが嫌いで仲がわるい。
 
渚カヲル=タブリス・・・・逆さにするとスリブタ。掏摸を働く豚である。犯罪的だ。
上記まったく関係なし。マンガ版でもそろそろおでましで、七つ目玉の進行の遅さを思い知らせてくれる。が、主人公をはじめとする他の人間が寄り道ばかりするのを後目に、十八話にてゴールイン。思いを、果たす。
 
時田氏=テレビに忠実なエヴァ小説でも登場しないことが多い悲劇の人。七つ目玉ではしつこく再生してくる執念の人。JAもモデルチェンジを重ねて、今や「真・JA」となり、デビルな感じでバイオレンス魔王ダンテなフィーリングでダイナミックに!!・・・
しかし、使い方が非常に難しく、ある意味、騎兵的バクチ的な存在。であるが、ある意味、七つ目玉の顔であり、カラーでもあったりする。魁!!男塾でいえば、富樫源次か。
そのJTフィールドが炸裂すれば、読む人は「ああ、これは”こういう”話か」と一発で分かってもらえるからである!時田氏が好き?・・・お客さん、通だね・・・・
 
ノノカン=未来視。便利なレリエルの後釜候補。名前の由来は「ガンパレードマーチ」の東原ののみと「からくりサーカス」のあるるかんと、「Kanon」(雪国悲恋遊戯)。
占い師の役割を果たして王様に忠告なりする・・・・・。もともとは十七話「なるぺそ〜」内のクイズから産まれた。余談になるが、「解答編」は正解者がいなかったので冗談抜きで陽の目を見ないところであった。が、ある人が砂漠から帰ってきたので記念公開することにして、そのままに。「単なるネタですよね?」と尋ねられて「まじです」と石龍はわりあい平気で答える。
 
綾波チン・ピラ=神聖にして高貴な名字、「綾波」についていいものか、ちょっくら悩んだが、そのままでゴー。だってキャラクターそのまんまなんだもん。クレームが来たら「あれはAIRの観鈴ちん、からとったんですよ」と答えるつもりであった。なんのことだか分からぬであろうから、けむに巻かれるであろう、わっはっは。巻かれなかったら「内藤陳」さんからとったハードボイルドな名前ですよ、と誤魔化す気でいた。
キング・オブ・小心者。書いていて実に楽しい。読む人は困るかもしれないが。
モデルは?と、とくにいません。もちろん、身近になんておりませんとも!
あえていうなら、小川一水さんの「イカロスの誕生日」を逆さにしたよーな感じ?。
 
六分儀ユト=「歌月十夜」の名を出したから「七つ目琥珀」の別名をももつ必殺誘拐人。邪悪な魂と怨念を柔和な態度で包む、悪の小籠包娘。当初は赤い靴をはいてた女の子の成長したバージョンにするべえ、と思っていたら港町でもそりゃ横浜らしいやんけ、と判明したが、べつにかまわず押し通す。子供の時はやられたけど、大きくなったらさらい返してやる・・・七つ目玉には珍しい陰惨系のキャラとして期待を集めたが、碇シンジのせいなのかその片鱗をみせるだけで仕事は終わった。必ず標的を誘拐するが、命はとらないという不思議な仕事のやり方で今や業界のパワー・オブ・バランス。全身にいままで雇われてきた組織の「履歴」が刻み込まれているので夏でもブレザー。
特異能力のある有能な人間の「末路」を歩んでおり、今後はこの物語に登場しない。
ユイと似たような名前をもつのは・・・・・番号で呼ばれていた道具だった頃に出会っているから。さびしさを知らない蒼さがうまれる月の夜に。
あるいは「ユトナ英雄伝説・ティアリングサーガ」から。
 
六分儀タキロー=てきとうにへろっとつけたわりには後悔がまるでない。チン、ピラ並。もとネタはいうまでもない日本一有名なお化け漫画の主人公から。ちゃんちゃんこがないだけで、ビジュアルもあんな感じ。ゲタだし。赤い靴、と対になる天気ゲタから産まれた六分儀のエリートくん。優秀なのよ。もしかしたら指一本くらいならエヴァ動かせるかも。
石龍のイメージ中では、すこしサクラ大戦のマリアがはいっているという。
以上の四人組で京都まで足を運んで水戸黄門、というのも面白いが、さすがに断念。
 
鈴原トウジ・相田ケンスケ・洞木ヒカリ=たくましレベルがあがってきている第三新東京市の中学生。他の地域の子供と比べれば確実に危機対処能力は上であろう。話は進めば進むほど事態は深刻複雑化して一般市民の出る幕がなくなるのだが、やられない限り、どっこい彼らもシャツの中、いやさシェルターの中で生きているわけで。
ただ、鈴原トウジは、フォースチルドレン、黒羅羅明暗に目をつけられる。
 
霧島マナ=いやー、鋼鉄のガールフレンド2、でるらしいですね!つくづくエヴァって凄いな、と思います。それにしてもガールフレンドって死語じゃないのか、じゃなかった、ガールフレンドに2、をつけるセンスが素敵。待ち遠しいなあ。またオリジナルキャラとか登場しないのかしらん。それまで「育成計画」で七つ目風レイを育てようかな。
 
「育成」三尉=七つ目玉に出てないのですが、おまけ。この人のポジティブさというか、無頓着さにはほとんど尊敬の念を抱いてしまいます。さすがにゲンドウから任されただけのことはある。ネルフでもその神経の太さで一目二目もおかれてるんだろうな。あの声がけっこう好き。飛ばさずに聞いてしまいます。ある意味、綾波レイよりロボットっぽい。
各部門の教育担当のセリフもよい。あ、ちなみにドリームキャスト版です。
 
グエンジャ・タチ=南海実験諸島のサードチルドレン。エヴァ八号機を友とする。
八号機には足がなく、陸戦には向かぬ役立たず、の烙印を”求める”奇妙な子供。
ところが、エヴァの能力というのは大人たちの想像を遙かに超えるものだった。
こと海戦ではおそらく他のエヴァシリーズが束になってかかってきても敵わぬ八海皇帝。
そして、現在は世界のほとんどが海なのである・・・・
 
A・V・Th=読み方の分からない人は読解補完計画掲示板にどうぞ。
惣流アスカ・エヴァ弐号機専属操縦者の地位を剥奪する実力と権利をもっている。後弐号機を駆る奈落の子供。
 
マーリンズマーリンズマーリン=偉大な魔術師の名をさんべんも繰り返すエヴァ十一号機を使うイギリスの「魔法使い」チルドレン。いかなる機械にもないエヴァの特有能力のひとつとして、搭乗者の能力の拡大、というナイス都合なものがあるが、”もし”、パイロットが魔法が使えた”なら”、当然エヴァも使える道理になる。真実はゼーレのシークレットになっているが、十一号機は肉弾戦には向かない、デフォルメされたようなでかい頭をもっている。おまけに、眼鏡もかけている。ド近眼。
あの有名なハリ山ポタ吉・・・・からさくっと産まれた。これを人、ハリ山パク吉と呼ぶ。
考えるだけ考えて名前も出したが、登場するかどうか微妙なところ。祖母と祖父同士が知り合いで、綾波レイを一方的勝手に婚約者に見初めている、という嫌われ度150%の金看板を背負っているため、登場はかなり危うい。相田ケンスケとかぶりそうだし。勝手にロケットの中に綾波レイの写真を入れて毎晩毎朝挨拶してるとか。
 
ニェ・ナザレ=神を冒涜するほどの強さをもつので完成させることを許されないエヴァ十号機の専属操縦者・・・だが、「チルドレン」ではない。二十代だから。アダルトでもない。
現在、カッパラル・マ・ギアにて「ソドラとゴドム」を守護する。
縛鎖のようなその任から解放された暁に・・・ホア・カバリ・キルマの秘薬を飲み干す。(一部嘘)
 
ル氏=悪役。数えながら灯火を吹き消すもの。
 
黒羅羅・明暗=十八話参照。当初の予定に反してやたらに長くなってしまった十七話の反省を元に、四回で終わらす予定。予定は三定ではなく、四定なのでおそらくそうなるであろう。ちなみに石龍の一太郎では「こくらら」で登録されており、一発で出るぞ。わはは。
 
マジックソード=いきなり武器である。零鳳はイラストにしてもらっているのでこのくらい優遇してもよかろう。当然、元ネタはテレビでもCMやってた駄菓子の「ねるねるねるね」。なんでこんなものを惣流アスカが知っていたのかは謎。洞木ヒカリにでも連れていってもらったのだろう。いまのところ精製されているのは「弐朱雀」「獄炎鴛鴦」。ソードといいつつ刀の形質にこだわらないらしい。ほかに「焼滅孔雀」「冬裂きの鶴」などがある。
 
minervaさん=使徒ズルファス、ザアフディエル、シャルギエル、ソフィエル、シャクジェル、タブラトゥーラの提供者。一番乗りでした、と思う。いやー、誰も応募しなかったらてめえで考えた使徒をさも応募してきたように考えた「偽名」が無駄になるくらいたくさん送ってきてくだすった。読解補完委員会でもお世話になっております。
 
ta shiさん=二次元使徒・イタエルの提供者。二次元なので見えにくかったかもしれないが、イタエル。
 
若山さん=マルエル、ハマグリフォンの提供者。フォン系はあまりなかった。
 
リンさん=クロコエル、ナメコエル、シメジエル、ガムエル、カツエル、ノヅチエル、テナガ、アシナガエル他多数の提供者。
 
shigeruさん=ニャンギエル、クロエルの提供者。
 
UCHIYAMAさん=アニメル、フキビキエルの提供者。
 
Hedachiさん=使徒断片の提供者。
 
corwinさん=スピニエルの提供者。
 
LvBさん=モドエル、タタエルの提供者。
 
ぼーえいさん=フジツボエル、メタルクルエルの提供者。
 
mocoさん=えいごりアンの提供者。
 
ヤシキさん=こたつ猫使徒の提供者。
 
Miwさん=ホラエル、ムニエル、エルエルの提供者。
 
島田さん=諸星大二郎でアフリカンで妖怪な使徒、の提供者。
 
TAZOさん=オケラ使徒、風船使徒の提供者。
 
オリジナル使徒=十七話で例によって期間限定で募集したところ、一円の得にもならず、なんかのオマケがもらえるわけでもないのに石龍のもとへ届いた奇跡の作品群。
こうして列挙してみると、えらく「日本語的」であることがわかる。七つ目玉らしいといえばらしい。ANGEL、という森永パイな語感がかなり、いや、まるきり通用しない猛者どもといえる。あまりマジものな天使を送ってそれをケチョンケチョンにした話を書く石龍に天罰が当たっても困るだろう、ということかもしれない。オリジナル使徒は大変だから、コア爆撃、にして片づけてたらどうでしょう、というウルトラマンナイスな智恵を授けてくれる人もいた。だが、しかし・・・・しかしである!実はそれをやるともっと大変なことになるのである。 なぜか?・・・と、ここでそんなこと解説しても絶対運命黙示録なのでやめておこう。
 
ともあれ、いまさらながらに
 
感謝を
 
なんかいいこと、ありますように。
 
それからと、読んでくだすった、あんどゆーなあなたにも。幸運を。
 
 
とか言い出したら、まるでゲームのエンディングみたいである。