幻奏戦記ルリルラのリプレイ
 
 
第一回「ルールブックについてたシナリオ”貴方/貴女がいなくても”を使用しての第一回セッション〜当然ねたばれであるのでこれからプレイする人は注意しましょう」
 
 

 
 
<石龍GM>ジオシティーも今回大きく様変わりして、容量も15Mから50Mに下旬から増えるそうなので、ちょっとここらでいつもと毛色の変わったことをやってみようと思い立ち、ここでテーブルトークRPG「幻奏戦記ルリルラ」をプレイした記録、いわゆるリプレイを載せることをここに宣言するものである。本日が22日でもう下旬だと思うのだが台風の影響か新球団でもめているせいかどうかしらんが、まだ容量が増えていない。
これで数日後、手のひらかえしたように「やっぱり容量アップはやめました」とか言われたら大笑いなのだが。おそらく、そんなことはないであろう。あったところでもうやっちまったものはしょうがないのである。まあ、そのための石龍屋厨房であるので「なんだ、今回も七つ目大戦じゃないのか」などと言ってはいかんのである。不器用な人間がメニューを増やそうとするとろくな事にならんのは承知のうえである。
 
 
さて。
 
 
おそらくはお客さんのほとんどがひーたであろうところから、また話は続く。
これから一体何が書かれるのか、何をどう読めばいいのか分からない、あなたのために。
リプレイ本文に入る前に、ちと説明などを。実はあなたの存在は、実のところ、ひどく稀少なのである。なぜなら、テーブルトークRPGに興味があったり知識があったりで、それでこれから「ルリルラ」をやろうかな〜、という人は「ねたばれなので読まない方がいい」などとタイトルですでに書いてしまっているのである。読んでいないわけである。
ここらへんは非常にむつかしいところである。インターネットで公開しておいて、ねたばれですから読むなもないもんですが、ルールブックつき初心者向けシナリオ使用とあってはやはりそのような注意を払う必要があります。オリジナルのシナリオならいいんでしょうけど。なんせ、石龍もルリルラ初心者なもんですから。わはは。
 
 
タイトルだけ聞いてると魔法少女ものかと思いたくなりますが、さにあらず。
頭に幻奏戦記、とあるだけにやはり戦記なわけです、サイコロ振って戦います。
奏甲(そうこう・格好良く言うと〜アブソリュート・フォノ・クラスタ!!)早い話がロボットですが、それに乗って戦います!全高10メートルの人型巨大兵器で戦うのです!
 
 
何と?
 
 
もちろん敵です。バケモンです。蠱です。その名も奇声蠱(ノイズ)!!
こんな謎生物に襲撃されているんですから、もちろん現代日本だったりしません。
 
 
異世界アーカイア。そこに召喚されてきた機奏英雄(コンダクター)がプレイヤー。
女性しかいないその世界(ほんとです!宿屋の親父や武器屋の親父は存在しません)に召喚されてきて、奏甲に乗せられて蠱退治をせねばならん、というわけです。
 
 
英雄ひとりで、勝手に呼ばれて飛び出て蠱退治?桃太郎みたく育ててもらったわけでもなし、ざけんじゃねー、というところですが、もちろんそれほどアーカイアも無茶な世界ではありません奥さん。というか姉さん大変です、じゃなかった、とにかく女しかおらん世界であるので、蠱退治をサポートしてくれるのも・・・・当然、女性です。
 
 
歌姫です。フリガナはこれであっているのかちょっと不安ですが「メイデン」です。
アブソリュート・フォノ・クラスタと違ってただふつーに「うたひめ」と読んだ方がいいでしょう。歌姫、いいですね。魔法使いと僧侶を足しても賢者ではない、レベル20で遊び人、スーパースターでハッスルハッスル、お肉は元祖アミノ酸、みたいな感じが非常に。
 
 
・・・・・ぶっちゃけていうと「ファティマ」です。ファイブスター物語の。
 
プレイヤー英雄とは、運命の糸、フェイトで結ばれており、片方が死なん限り縁切りできぬ、というキツい関係であります。ちなみに、ゲーム内では基本的NPC(ノンプレイヤーキャラクター)でゲームマスターが操ります。というわけで実はプレイヤーではなくゲームマスターの味方です(嘘)。足枷となるかブースターとなるかはカード次第です。
相性がうまくいかないと、奏甲をうまく起動できず一方的にタコ殴り、ということもありえます。
 
 
歌姫というNPCをくっつけて、二人三脚で動くことになる・・・・・・・というのがルリルラの大きな特徴のひとつです。プレイヤー人数が多くなると、倍掛けになるわけでさぞ大変だろうなあ、と思います。ここで、思います、などと石龍が余裕をかましているのはゲームマスターとして才能が優れているわけでもなんでもなく、プレイヤーが一人きりのいわゆるソロプレイ形式だからです。今回のプレイヤーは弟の石龍Mただひとり。
今時オンラインプレイもできないのかと笑わば笑え!。私も笑います。わはは。
ちなみに、ルリルラにはオンラインゲームもあるそうです。
 
 
つまり、非常に乱暴に要約すると、ルリルラは「ファイブスター」+「ダンバイン」割る2、みたいなもんです。石龍にはこれ以上みじかく分かりやすい説明を思いつきません。
歌があっても、ラーゼフォンとはまた違うような・・・・・あまり意味がない例えですね。
テーブルトークのルールブックはでかくて高いうえ、3000円はします、どこでも売ってるような代物ではありませんので実物を立ち読みするよりは、公式ホームページでも見てもらった方が早いでしょう。インターネットで検索してください、とかその一言で全てが片づきそうでなんかちょいと味気ないですが。
 
 
以上の話はテーブルトークの素養がないといまひとつ呑み込めにくいかもしれませんが、まあ、とどのつまり、最終的に分からなかったら「石龍の野郎がとあるゲームについてだべっている」というように考えて、あきらめてください。ここは厨房です。わはは。
 
 
さてさて。
 
 
テーブルトークRPGではたいてい、プレイヤーキャラクターを造るところから始めます。
一応、ルールブックを見ながらサイコロを振ればできあがるわけですが、ゲームは楽しむためにやるものですから、そこに”愛情”をこめます。キャラの性格であり、名前であり。自分の演じる役を自分で造るのですから、それは、なかなか楽しいものです。
 
 
ソロプレイとはいいつつ、プレイヤー一人のキャラクター一人(今回は歌姫こみで二人ですが)ではあまりに寂しすぎます。というか、これでは冒険途中で襲いかかるトラブル、敵には対抗できないでしょう。対応できるようなスーパー無敵キャラはおそらく演じていても・・・・・すぐに飽きるでしょう。飽きない人もいるかもしれませんが。それでは一人芝居です。というか、尋問みたいになってしまいます。もしくはサイコロ決闘か。
 
 
というわけで、もうひとり、相方をつくることにします。そうすれば歌姫込みで計四人。
まあまあパーティっぽいです。はい、サイコロころころ〜〜・・・・・・
完成。
 
 
上山田 直二郎(うえやまだ なおじろう)
 
 
分かる人はすぐに、「まるっと」おみとおした事でしょう。
はい、そうです。「トリック」の上田二郎と山田直子からとりました。
性格もあんな感じです。ちなみに、アーカイアに召喚される前は「日本科学技術大学」の学生でした。眼鏡をかけて、髪はロングです。
 
乗る奏甲は「シャルラッハロートU(ツヴァイ)」、格闘のスキルを生かして(たぶん通信教育で習っていたのでしょう)武器は基本武装のロングソードではなく、パイルバンカーに。マスター作成のキャラである点を生かして、面倒くさいお金の計算をしてないのでイメージがあえば装備買いまくりです。が、山田直子属性があるのでどこか「貧乏」です。
 
 
それからペアの歌姫は「リリエ」。病弱ではありますが、それなりに優秀で性格も素直。
英雄の二歩後ろをついてゆく、ような感じで、手間がかからなそうなのがポイント。
 
ちなみに、ルールブックに載っている歌姫カタログから選んだ歌姫です。カスタム歌姫は初心者にはお勧めしませんと書いてあったので。トロンメル出身の十五才、黒橡(くろつるばみ)の位階をもち・・・・といってもなんのことかわかりませんわな。優先反応表第一位は「英雄を尊敬している」で、パートナーである機奏英雄、上山田直二郎を尊敬しており、基本性格が上田であるところの直二郎も歌姫リリエのその態度にまんざらでもなくというか呆れるほど単純にその敬意を受け容れて、今の所、うまくやっているようです。
優先反応表というのは、歌姫キャラクターの行動律のようなもんで、これを基にサイコロを振って反応を決めれば、それは神の采配でありプレイヤーも文句をいわなくなる、というわけです。
 
 
さて。
 
 
今回のただ一人のプレイヤーである石龍M君のキャラクターはできましたかな・・・・・
 
能力値は本をみてサイコロを振ればいいのでサルでも出来ます。問題は愛情です。サルは紙に書いた数字の集合体に愛を注ぐことはできないでしょう・・・・・。まずはキャラクターの重要な背景であるところの「出身国」の欄をみてみましょう・・・・。
 
 
 
サモア
 
 
え・・・・・・・・・?
 
 
 
サモア
 
 
もう一度見てもサモアです。詳しくは知りませんが少なくとも日本ではないでしょう。
 
「なんでサモアなんじゃい。行ったことがあるんかコラ。しかも名前の欄が空白やんけ・・・・・職業は・・・・ドライバー?どこぞの車泥棒ゲームと間違えとるんとちゃうんかゴルゥラ」
方言は情のこもった言い回しであり、日本のどこかに私を待っている人がいるような気にさせてくれる・・・やればできるは魔法の合い言葉であり、別にサモアのキャラがイヤだというわけではありません。真意を尋ねてみただけです。すると、答えるにいわく。
 
 
「なんとなく」
 
 
ウィザードリィのキャラメイキングでボーナスが18以上出るまで粘る人間の言うこととは思えません。石龍Mの中ではサモアがマイブームだったのかもしれません。たとえ兄弟とはいえど、考えることにこれだけ差があるのですから他人同士の相互理解の困難は言うに及ばず。
 
 
「そ、そうか・・・・・じゃ、じゃあ。名前もサモアっぽいやつかね」
 
 
ちら
 
 
ここで奴・・・・・石龍Mは確かにこちらのキャラクターシート、上山田直二郎の名を見ました。その某ヒデヨシ並に細い目で。確かに。
 
そして、自分の空欄だったキャラクターシートに・・・・かきかき。
 
 
真山 純(まやま じゅん)
 
 
サモアでは漢字も使われているのでしょうか。「ケイゾク」も放送されていたのでしょうか。そして、スキルの欄に「推理」・・・・・追加。上山田直二郎もキャラ立てのために持っています。元来、影であるはずのNPCを参考にして造られたプレイヤーキャラクター・・・・・けしごむごしごし・・・・・出身国・・・・・・「日本」・・・・サモアは?
 
 
「それで歌姫は?誰にするね」
まあいいでしょう。どうせ活躍する舞台は異世界です。注ぐ愛情も人それぞれです。
 
 
「これ」
歌姫カタログには9人載ってあり、当然の事ながらそれぞれタイプが違い、能力にもかなり差がある。かなり優秀なのもいれば、歌姫としてはどん底なのもいる。(その代わり戦闘もこなせるタイプではあるのだが)それからさらに当然のことながら、挿し絵がついておるので、ビジュアルで選ぶこともできる。どうせ初心者である。レベル一だし。ファティマは自分で騎士を選ぶが、歌姫はかわいそーに選ばれる立場なのであった。
 
それで、選ばれたのが・・・・・・
 
 
アイドルな姫・ロッテ
 
 
アイドルであるから歌は得意なのだろうが・・・・・・・性格が。うわ、優先反応表第一位が「つまんない」でやんの。第二位も「つまんない」・・・・・蠱退治の旅をなめとんかこのアマ!というところであるが、そんなのはプレイヤーのロッテ、ではなく勝手である。出身はハルフェアの十八才。白橡の位階をもつ・・・・・ぐわ、反応表第十位「なんか買って」・・だと!。こりゃあ苦労するわ・・・・まあいい、ツインテールで生足むきだしであるし。せいぜい苦労するがいい・・・・・・ちなみに、乗る奏甲は「フォイアロート・シュヴァルベ」白い翼をもったけっこうかっこいいやつである、空も飛べるし。
しかし、真山純は爆弾技能をもっていないので、肝心の爆撃攻撃はまず当たらないのであった。あとで大いに後悔する羽目になるが、この時点ではマスターも当人もそんなことは分かりはしなかった。