幻奏戦記ルリルラのリプレイ
 
 
第三回「ルリルラのリプレイが発売されるらしい!けど、値段が高めなので買うかどうか迷っちゃうなあ」の巻
 
 

 
あいもかわらず、思い出したように掲載される石龍屋厨房内アングラ連載ルリルラリプレイの時間がやってまいりました。「ち、七つ目大戦じゃないのかよ」などといってはいけません。確かにかなり人を選ぶ内容ではありますが・・・・。それで、前回が十一月で今日が三月、とかなりの月日がたっています。その間、ジオさんは約束どおり容量を拡張してくださいましたので削ることもなく続けて行けそうです。月見草のごとく。ひっそりとしめやかに。誰のためでもなくただひたすらに、咲いて、咲いて、散るまで咲いて。
 
 
それでは、はじまりはじまり〜
 
 
 
石龍GM「・・・いきなりぶっちゃけますが、前回からかなりの月日が経っているので、かなりプレイ内容を忘れてしまいました」
 
 
石龍M「これって録音とかされてないの?ふつう、リプレイってそうじゃん」
 
石龍GM「プレイヤーの貴様がそんな突っ込みを入れること自体がすでに文章上の嘘だと賢明な読者の方々にはバレバレだわい!そんなもん、記憶に頼って書いてるに決まっとるだろーが!よしんば録音されててても自分の声なんぞ恥ずかしくて聞けるかい」
 
石龍M「そりゃそうだなあ」
 
石龍GM「特にお前の声は重低音で非常に凶悪であり、コンビニに買い物にいっても従業員の女の子がびびってしまい、いつも”い、いえ・・・おつりはけっこうですから!”といって泣かれるしなあ・・・北斗の拳にでてくるモヒカン巨体の世紀末ザコキャラみたいな声だし」
 
石龍M「捏造すんなよ!しかもそれってこっちが損してるし!!」
 
石龍GM「やはり、こうやって多少の捏造を加えつつ、キャラ立てをせねば人気はあがらぬかと。これでお前あてに応援メールもびしびしきまくりであろう!」
 
石龍M「場所が悪いんだって!誰が読むんだよ!こんなところに置いて!しかも自分は美味しんぼの富井副部長みたいな声してるくせに!」
 
石龍GM「・・・・ここであえて否定せぬことで貴様の悪役声疑惑が確定するというものよ。ぐへへへ」
 
 
石龍M「・・・・どっちが悪役なのかな・・・・・・とにかく、続きをしようよ。前回の続きから・・・・なんかトラブル解決の依頼があってイミットという街に行って、街が荒らされてて、ジコーのなんとか小隊の隊長に依頼の内容を聞く・・・・・ところだっけ」
 
石龍GM「ジコーの千鳥足小隊、隊長はマロイ・スベッソン、北欧人のおっさん、バイキングとムーミンパパを足して二で割ったようなモンだろう。マロイのおっさんは奏甲をもって現れた君らを認めて”おお、君らがトラブルをバスターしてくれる人かね?”という」
 
石龍M「・・・・いまどきのRPGの村人でももうちょっと賢そうにしゃべるけど。とにかく頷いて、依頼内容を聞く。”かくかくしかじか”とかお約束したら撃つ。真山だから」
 
石龍GM「もしかして、いままで語らなかったのはロールプレイですか?真山徹ですか?殺らなきゃ絶対にやられる。汗も、正義も、その瞬間は何も守ってくれない、ですか?」
 
石龍M「あのー、無駄話が多いとおもうんですけどー」
 
石龍GM「しかも柴田」
 
石龍M「しかも、今時誰もわからないとおもうんですけどー、さっさとつづけろやぼけー、とおもうんですけどー」
 
石龍GM「えーと、それで依頼っつうのは、うちの小隊にいるヨハン・ティアレットつう奴がおとついの晩に、急に奏甲に乗ったまま街中で暴れ出したんだわ。もちろん、わしらは止めようとしたんだが、どういうわけだか奴の強いこと、小隊の連中のほとんどを返り討ち、半殺しにしちまってなあ、奏甲なんかもスタボロよ。そのまま奴は奏甲に乗ったまま街から姿を消して、今も行方知らずなんだわ。街にいた歌姫がその晩から何人か行方がわからなくなって奴に連れ去られたんじゃねえかって話もあってだな・・・とにかく、まあとんでもないことになってるわけだ」
 
石龍M「ヤクでもやってんじゃないか?って、いいんですか、いきなりそんなハードな展開で」
 
石龍GM「いや、そこで犯人、わかっちゃったんですけどーっていわないと。柴田なら」
 
石龍M「分かるも何も、そのプッツン男が犯人でしょうが」
 
石龍GM「まー、そうなんだけど。とにかく、そういうことをやっとるので、君らにはこの面倒ごとをバスターしてほしい、と。あー、ちなみに、ティアレットはここまで一緒に小隊暮らしをしてきた経験で言うなら、周りの面倒見も良く、生真面目な性格で、召還されるまえの職業もイギリス軍人だっただけあって、非常に頼れる、精神も安定していた・・・まあ八百屋さんがこの奇声蠱とやり合うような戦場に呼ばれるよりは違和感も少なく適応も早かっただろうし、・・・・一言でいえば”いい奴”、”いい仲間”であったという」
 
 
石龍M「・・・・・なんかあったのかなあ・・・・・・”推理”スキルをつかう」
 
石龍GM「スキルで解決すりゃあ誰もてめえなんか呼ばないんだよ、と天から声がしました。依頼は、どこぞに消えたティアレットの捕縛。かなり腕が立つ・・・・なんせ一つの小隊をズタボロにしてるんだからなあ・・・・普段の実力からは考えられない、ゲージ振り切れた力だったらしい・・・・だから、捕縛が無理ならその原因を解明してほしいと。
こんな突発錯乱が原因も分からぬまままた起こったらかなわんしな」
 
石龍M「PCP、エンジェルダストっぽい・・・・・・とにかく引き受ける」
 
石龍GM「ちなみに、上山田は錯乱の原因がわからぬことに非常に恐れた顔をしていましたが、歌姫リリエの顔を見ると”いやー、一見これは怪奇現象に見えるが、すぐに真実は解き明かされるだろう!どーんとこい!なあ、第一助手の真山君!!”と元気よくそっちに振ってきます」
 
石龍M「振られてもなあ・・・・じゃあ、調査に行く」
 
石龍GM「調査ね。で、どういう手順でいくかね?全員でまとめて動くかそれともそれぞれ四人で分担して動くか」
 
石龍M「四人?上山田と歌姫と・・・・・」
 
石龍GM「てめえの歌姫がいるだろうが。アイドル系で生足むきだしの・・・」
 
石龍M「ああ、アスカ」
 
石龍GM「ロッテだろ!うわー、ひでー、自分の歌姫の名前も覚えてないんでやんの。今ので相性値マイナス100とする。土下座をして頼まないと奏甲は動かしてもらえません。いざという時、泣きをみてください」