シチ曜会


シチ曜会議室にて行われるメンバー紹介。今は顔や服装がしっかりと見える。
人数は<リツ曜日>を含めて七人。いや、<シン曜日>となった篠田シンジを含めてだ。なんだか、組織というわりにはずいぶん少ない。少数精鋭なのだろうか。

白衣に金髪だけど日本人の謎の美女
が、<リツ曜日>。彼女がリーダーだ。

サイケな感じのつぎはぎ服でギターを
抱えたロンゲ男が<シゲ曜日>。

年老いたブルドッグのような、それでも
バイザーで若さを演出している?のが、
<キルロレ曜日>。

中学生くらいの女の子・・・・・だが、
異様に目つきが冷たい<レイ曜日>

どこかの大学教授のような理知的な
銀髪床屋か歯医者が<フユ曜日>

新入りだから最後になるのかと思ったが、
なにやら順番があるらしい。篠田シンジの


<シン曜日>

真面目な会社員風だが、こんな組織に
入っている以上、そうでもないのだろう。
メガネをかけた<マコ曜日>



「その他に、休日を表す番外曜日として、
<ミサ曜日>がいます。今は入院中ですが」

それが主要メンバーらしい。一人増えても八人か。

「にゅ、入院って、ここ、危険な仕事をするところなんですか?」
慌てて問いただす<シン曜日>。そんなの聞いてないよう。


「単なるアル中よ・・・・・シチ曜会の任務とは関係ないわ・・・・」
涼やかに<レイ曜日>がいった。

「それどころか、貯金がないというからあの女の入院費用は我々のカンパでまかなっているのだ。まさかと思うがその金でまた酒を飲んでおるんじゃあるまいな」
憮然とした表情の<キルロレ曜日>。

「やりかねませんね・・・・<ミサ曜日>さんなら看護婦の目をちょろまかすことなど軽いものでしょうし」
深刻な表情で言う<マコ曜日>。<ミサ曜日>のことを心から心配しているようだ。

「おお~~~~~~~~~~、酒神に選ばれそのしとねに侍る美女、その名は<ミサ曜日>。
白い服を纏って、酒宴に誘われ、ワルツを踊る相手を探しているうぅう」
ジャカジャカとギターを掻き鳴らす<シゲ曜日>。

メンバー達は<ミサ曜日>というこの場にいないメンバーの普段の所業をあげつらいはじめる。<シン曜日>にはよく分からないが、いわゆる「うわばみ」な女性らしい。



「・・・・取り留めがないな。そのあたりにしておきなさい。今は新たに加わった<シン曜日>君にシチ曜会の使命と任務を授ける時間だろう」
<フユ曜日>が適当なところで切り上げさせる。
リーダーたる<リツ曜日>がとめるどころか話に加わりきっているのだから、この紳士がいなければいつまでも話していたかもしれない。うーむ、烏合の衆。

「はっ・・・・・・そうだったわね。それでは<シン曜日>に指令を与えます」

「ええっ?!指令って、何をするんですか。それより、シチ曜会って一体なんなんです?」

「口で説明するより、実際に体験してみた方が早いわ。・・・・・<レイ曜日>」

「はい・・」

「<シン曜日>の教官役を命じます。指令ナンバーは・・・・そおねぇ、軽いところで・・・77番を」

「はい・・」

「それでは今日の会議は終わります。<キルロレ曜日>、火の元には気をつけてね」
<リツ曜日>は解散の号令を下した。ばっ、と電気が消えて、一面まっくらになった。
万が一、ここが犯罪組織で、警察の手入れが入っても悠々と逃げられそうな見事な解散ぶりである。闇夜の鴉は飛ぶ跡を濁さない、とはよくいったものだ。

しかし、新入りの<シン曜日>はどこが出口なのかさっぱり分からない。
前置きも説明もない降って沸いた指令に加え、この闇にうろたえている<シン曜日>の手をまた、そっととってくれた冷たい感触・・・・

「こっちよ・・・」
<レイ曜日>の声だった。

さっきと同じに篠田シンジはその手に従った・・・・・。