北欧綾波編ほくおうあやなみへん


絵をかいてくれたひと たでさん


「この世にも絶対にたしかなことがいくつかあるんだよ。たとえば海を流れている潮流。 四季のうつりかわり。朝になれば太陽がのぼること。それと、灯台にはあかりがともっていることだ」 「ひとつひとつのものの、ぴったりの場所がわかるひとなんてめったにいるもんじゃない。すべてのものを自分でせいりせいとんできる ひとなんて、ほんとうはひとにぎりしかいないんだ」「ここはわけのわからないものだらけだわ」ムーミンママがひとりごとをいいました。 「だけど、なにもかもいつもとおなじでなくてはいけない、なんてことはないのですものね?」 (”いつもやさしく愛想良くなんてやっていられないよ。理由はかんたん、時間がないんだ”) 「おだやかな人生なんてあるわけがないですよ」スナフキンがワクワクしながらいいました。 「芝居なんてわたしは書けないよ」ムーミンパパは真っ赤になって反対しました。 「欠けますわ。パパ、あなたならきっと、書けますわ」 「だれかを崇拝しすぎると、ほんとうの自由は得られないんだよ」



(どうしてみんな、ぼくの旅のことをそっとしておいてくれないんだろう?わかってないんだなあ。 無理に語らせると、ぺらぺらしゃべったが最後、ばらばらになって消えてしまうんだ。それでおしまい。 その旅のことを思い出したくても、自分のしゃべった声しか聞こえなくなっちまう。) 「ものは自分のものにしたとたんに、あらゆるめんどうがふりかかってくるものさ。運んだり、番をしたり。 ぼくはなんであろうと見るだけにしている。立ち去る時には全部この頭にしまっておくんだ。そのほうが かばんをうんうんいいながら運ぶよりずっと快適だからねえ」(スナフキン) たいていのパパと同じでムーミンパパも釣りが好きでした。でもムーミンパパは釣りにでかけて手ぶらで 帰るのはきらいでした。「来年の春は冬眠からだれよりも早くおきることにしましょう」と、ムーミンママがいいました。 「そしたら、自分だけの静かな時間を、ほんのちょっぴりでももてて、したいことができるもの」 秋になると、残るものと旅立つものがいます。いつだってそうでした。好きずきでいいのです。 でも、とりかえしのつかなくならないうちに、早めに決心することです。 「いいひとだけど、ほかのひとのことを、てんで気にもとめないような友だちはぼくはいらない。自分で自分がいやにならない ようにするためにいいひとでいるような友だちも、いらない。こわがりの友だちも、いらない。けっしてこわがらない、思いやり 深いひとがいい」パンケーキにジャムをのせて食べるような人が、そんなに危険人物であるわけがありません。(ムーミン谷の名言集より)

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